08/09/13 22:02:32 MR+/xpUwO.net
子供の頃、ずっと1人だった。
親は共働きで、いつも晩御飯は夜九時とかだった。
幼稚園では、いつも園が閉まるまで教室で先生と二人ぼっちだった。
あの時いつも見ていた夕焼けが忘れられない。
小学三年生になり、仕事の状況が変わったのか土日も関係なく働いていた両親。その頃からだったか、炊飯器に残っていた昨日の湖化したご飯に、ハム、長葱、卵でチャーハン。
ハム、玉葱、卵でオムライスを作るようになった。
肉や魚はまだ扱ってはダメだと言われていたので、いつもそればかり1人で食べてた。
今思えば、ひどい出来だっただろう。
でも、その料理と呼べない料理が楽しかった。
小学六年生になると、遠足等のお弁当を作るようになった。
母が作った昨日の残りものを詰めるのが基本だったが、初めて豚のしょうが焼きを作らせてくれた。
それを遠足に持っていって、担任の先生に味見してもらった。
先生はとても美味しいと言ってくれた。
たとえ嘘でもすごくうれしかったのを覚えている。
そして時は経ち、結婚して子供が出来た。
俺は子供の頃の両親のように仕事ばかりしている。
一週間に1日だけ会える子供、妻。
こいつらに感謝、愛情を込めて、必ず家にいる時は、朝御飯、昼御飯、夜御飯、おやつにはケーキ等を作って食べさせている。
両親には、感謝している。あの頃作ったべちゃべちゃなチャーハンが今も俺の中に息づいている。
目を閉じれば、あの夕焼けは眩しいままだ。