三国志名将二十四選 3スレ目at CHINAHERO
三国志名将二十四選 3スレ目 - 暇つぶし2ch855:名無しさん@お腹いっぱい。
14/04/13 00:27:13.69 7HGrkhF+O.net
それは確かに分かる。
ただ当初の作戦案通りに行けば、鍾会は姜維が立て籠る前の手薄な剣閣をあっさり抜き四川盆地に至る筈だった。

その作戦にブレーキをかけ姜維と対峙する羽目になったのは、前述の通り味方である筈の雍州刺史・諸葛緒の動きだ。
彊川口にて楊欣に敗れた姜維は、帰路を断たれ橋頭をも諸葛緒に押さえられたとの報を聞くと、天命尽きたとうなだれた。
そこに配下の寧随から進言がもたらされる。
「魏は橋頭を遮断したが、そのために却って雍州そのものには兵が少ない筈。
孔函谷から一気に雍州を衝くよう装えば、諸葛緒は陰平の兵を撤収して雍州の救援に向かうだろう。
その時将軍は反転し、剣閣まで走ってそこを拠点とすれば良い」

案の定諸葛緒はこの陽動に引っ掛かった。
気付いて姜維の捕捉に向かったが、1日遅く間に合わなかった。
諸葛緒は白水の鍾会の陣に出頭し罪を乞うた。
鍾会怒る。「私は貴公に橋頭を守って、姜維の退路を断てと命じた筈だ。
何故それをしくじったのだ?
そして今回はまた私の命令を得ずして勝手に軍を動かし、よくも敗れてくれたな。」
諸葛緒弁明する。「姜維は雍州を襲うように動きました。
私は雍州に間違いがあってはと、軍を率いて救援に向かい、姜維はその隙を突いて逃げ出しました。
私は姜維を追って剣閣まで来ましたが、意に反して敗れたのであります。」
鍾会再び激怒。「この馬鹿者が!姜維ひとり雍州へ向かって何ができる?
雍州へ向かおうが所詮、袋のネズミだ。 だが、剣閣は天下の要害で、これを攻め落とすのは容易ではないからこそ、橋頭で姜維の退路を遮断せよと命じたのだ。」

怒る鍾会は諸葛緒を処刑しようとした。
しかし諸将が必死にとりなしたためその場で命を落とすことはなく、濫車に乗せられて洛陽の司馬昭に処分を委ねられることになった。

このことは諸葛亮における馬謖と同様、幾ら優れた総司令官でも離れた地にいる部下の迂闊な行動までは制御し切れないから致し方なしと考える。


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