10/12/11 13:03:36 nnU2sQgO0.net
>>68
分裂の火種
・中国国内の巨大な貧富の格差
沿岸部の経済力が強力な地域は、
自分たちの金が経済力の弱体な地域に使われる事に不満がある。独立した方が豊かになれる。
内陸部の経済力が弱体な地域は、経済発展に取り残された貧困層の不満が強く、暴動が頻発している。
つまり、どちらも今の状況に不満が強く、それを政府の指導力で何とか抑え込んでいる状態であるが、
政府の指導力が失われれば、沿岸部は独立を熱望する状態に、内陸部は暴動が抑えきれない無政府状態になる恐れがある。
この状況で旧ソ連のように地方の指導者が、自らの権力を守るために独立を望む現地の意向に追従したり、
暴動を起こした住民に同調したりして、中央のコントロールから離れる可能性が高い。
・地域対立
中国は地域意識が強く、国民意識が希薄である。言語や文化も多様である。お互いの地域がいがみ合っている。
それを中央の指導力で一つの国家にまとめているだけである。
そして、出身地域ごとの派閥が存在し、それらが連衡合従を繰り返しつつ抗争している状態である。
中央に指導力が無くなり、中央で影響力を強める事の意義が薄れれば、
各派閥は中南海での主導権争いより、自分の地盤で中南海を無視して動き始めるだろう。
この動きに国民意識が強く、地域意識が強い住民は追従する。
あるいは、指導者に迫って中南海に従わないよう、圧力をかけて屈服させる。
この事情は少数民族も漢民族も同じである。
他にも火種はいくつもあるが、主にこの二つの理由が分裂の理由になるであろう。
今は中央の指導力が強く、経済発展が続いていて、中央に従う旨みがこの二つを抑え込んでいるが、
中央の指導力が失われれば、危ういバランスの上に成り立っている経済発展も止まる。
従って、分裂志向が求心力を上回り、中央の統制が効かなくなるだろう。