08/02/26 00:44:58 5k6rjQiV0.net
中国軍の騎兵の標準装備は、馬上弓と刀もしくは長柄の武器。
馬上騎射ののち、接戦では刀などに切り替える。
というあたりが、基本的なものだけど、時代によって変遷している。
漢代では、長柄の武器を同時に装備し、敵陣突入後は、下馬して戦ったであろうと言われる。
南北朝代では、馬甲を装備した重装騎兵が登場する。
これは、敵陣への切り込み、突きぬけ、衝撃による蹂躙などを期待されてのこと。
機動力が若干劣るし重いから、長駆して騎射、そののちに高速回頭するという、蒙古騎兵のような
アクロバティックな戦術は取れないだろうから。
(あくまでも、止まらずに敵陣を駆け抜けるので、馳というのだと思う)
上で、自分が「密集馳突」という、なんか特殊そうな用語を使ったのは申し訳ないが
これは、戦術の一形態であって、漢兵が必ず用いた戦法や戦い方というわけではない。
馳突って使わずに、単に突撃なり突進なりにしておけばよかった。
ただ、戦法として、ある集団でひとまとまりとなり、一斉に駆けていくさまを馳突ともいい
今回は、そのつもりで例にあげた。
戦術としては、敵陣が乱れれば、突入、乗り入れ(こういうのを馳突という)するし、会戦の初動ならば
遠距離から接近して、回頭しつつ騎乗射撃して敵陣を乱す、というのもある(戎兵の得意戦術)。
これだって、同じ部隊がその両方を担ったとも限らない。
軍の編成では、「突騎」だの「雲騎」だの、騎兵じゃないかもしれんが「左射」だのと
役割が決められてそうな編成もあるんで、なんともわからん。