09/10/11 17:40:14 Kdv1Kg8m0.net
春秋
▲祭足…鄭の弼臣:荘公に抜擢され大臣となり、春秋初期に鄭の繁栄させる
君主より国重視で、外交上の理由で君主を見捨てたり挿げ替えもあり
私見だが、権威(周)を軽視した国で実力者が幅を利かすのは当然
◎管仲…斉の丞相:法治のはしり。富国強兵の為に制度を整え、
諫言も適切で桓公を覇者にする
贅沢も君主の欠点を目立たせないためともいえる
△子文(闘穀於菟)…楚の令尹:家財を投じ楚を救い南方を平定し楚の基盤を築く
存命のうちに後進に道を譲るが、その子玉は城濮で晋に敗れ自殺
△百里奚…秦の宰相:五羖大夫、徳政により周辺諸国を慰撫し服属させ千里を拓く
△狐偃…晋の輔弼:放浪のころから進言は適切で文公を覇者にする
特に周の襄王の救援を薦めたのは大きく、晋を躍進させる礎となる
×趙衰…晋の忠臣:礼儀作法ので放浪時の文公が恥をかかずに済んだ
進言には狐偃と被るものがある上、正卿にならず一歩引いたポジション
×趙盾…晋の宰相:陽処父の推薦により早くから正卿として辣腕を振るう
霊公擁立の際などゴタゴタはあったが国を保つことはできた
弑逆がネック…あと、身内に甘すぎ後の混乱の芽を育てる
◎孫叔敖(爲敖)…楚の令尹:富国強兵を成し遂げ荘王を覇者にする
淮河に作った水利施設の芍陂は未だに使用されている
○士会…晋の宰相:武功が目立つが、執秩の法も作り後々まで晋で尊重される
在位は2年と短いが春秋左氏伝で晋で最高の宰相と称えられている
◎晏嬰…斉の諫臣:君より社稷を優先する、管仲と並び賞される宰相
堅心を持ち百人の君主に仕えられる言行一致の実践者
多くの諌言が残るが、(晋や楚での)外交の面でも斉の威信を守った
▲羊舌肸(叔向)…晋の傅:豊富な知識で平公や諸卿の相談役として晋を裏から支える
実質的な政策立案実施などを問われると弱いが、多くの発言が残る
◎子産(公孫僑)…鄭の執政:中国史上はじめて成文法を制定した
農政などの改革も行い、外交でも他国に付けこまれる事なし
△華元…宋の右師:文公の信頼が厚い宋屈指の宰相
羊斟の件や、文公の盛大な葬儀と言った減点はあるが、
晋楚の和平の仲介役など主に外交の面で功績が大きい
△向戌…宋の左師:華元の後を継ぎ、一度崩れた晋楚の和平を再び取り持つ
人間的魅力で華元を上回るかもしれないが二番煎じでもある
晋の「士爲」は孫を優先、叔向的な立場に「伯宗」もいるが諫言が過ぎる
斉なら趙盾がOKなら「崔杼」もありか?他に名臣なら「董安于」もギリギリ入るかも
子産を支えた「子皮」、外交が目立つ宋を内政の面で支えた「楽喜(子罕)」も
取り上げるか迷ったけど、それをすると「鮑叔」とか「郤缺」も出て来るので自重
春秋戦国は君主の権力が低いので宰相百出デスナ