04/04/10 20:09 0+ir9XSc.net
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さらに米国では大卒後、すぐに就職しないで、しばらく好きなことを
やるのがごく普通だ。人によって、1年間旅をする。ずっと憧れていた
町でしばらくアルバイトする。あるいは日本の片田舎で英語を教える
ことかもしれない。重要なのは冒険であり、今までと違う経験をする
ことで、自分の地平を広げる。こうした人は、米国の大学院の入学審査
委員会や大企業からみれば、大学を卒業したばかりの子供よりも人生経験
があるから魅力的だ。対照的に日本の場合、大卒後すぐに安定した職業に
就いていない若者は「ふらふらしている」、頼りにならないとみなされが
ちである。
ところが90年代の「失われた10年」以降、日本の若者に大きな価値観の変化
が起きて、社会のプレッシャーに耐え、時間をかけても自分の歩みたい道を
探すとか、合わないと思えば社を辞め、やり直そうとする青年は確かに増え
ている。彼らがフリーターである必要はない。必要なのは、「遅咲き」と
なる機会を与えることだ。