16/11/05 10:22:05.08 .net
>>142
質量作用の法則が誤訳って何でよ、と検索したら、
なんか見当違いな事ばかり書いてあるので俺の知ってる事書いとく
発見者ベルトレの意をそのまま汲んでてピッタリの名前だよ
まず、当時の反応論はA+BC->AB+Cの反応が行けばAB間の親和力がBC間より強いという論理を駆使して、
高校教科書にあるような◯×表を作って法則性を見出だし、
反応を分子やイオン間の特異的な親和力
(今のイオン化系列、酸塩基の強さ、硬さ柔らかさ等)
のみに帰そうと執心だったという背景がある
当然反応なんて温度圧力濃度溶媒結晶構造等条件次第なわけで矛盾だらけ
石灰石に塩振り掛けたって普通は反応しない(これは勿論×)が、
ベルトレはエジプトの石灰岩と塩の豊富な土地に炭酸ナトリウムの鉱床が出来ているのを見て(神話臭い)、
物質自体の性質のみならず"質量"も反応に"作用"することを見出だした(平衡論のはじまりでもある)
後年の人が活量を導入して今の形へ定式化した最に、
半ば自動的に平衡定数&活量として圧力温度や種々の条件を組み込まれて化学平衡の法則へ進化した
おまけにベルトレは気体反応に体積の変化が作用する事も見出だしているので
このへんを合わせて化学平衡の法則やルシャトリエの原理と混同して誤用する人が居るんじゃないかな