21/10/10 16:54:25.61 .net
>>230
それで思い出した。
>>76
"混成AO" の話
メタンでは、Cのsp^3混成AOとHのAOとが結合するのではなく、
C-2p が Hの混成AO と結合するのだった。
(解説)
4つのH原子が遠く離れていれば、そのAO (H-1s) は縮退している。
E。= -13.599 (eV)
任意の直交変換により混成してよい。
メタン分子は正四面体形で、
C-H距離 0.1087 (nm)
H-H距離 0.1775 (nm) (H2分子 0.074144 nm)
その距離において H-1s AOの安定化エネルギーは、1電子あたり
v = -0.4 ~ -0.5 (eV)
で、縮退が部分的に解ける。(下図)
≡≡≡ (H-triplet) E。- v p'x, p'y, p'z
--- (H-singlet) E。+ 3v s'
p'x, p'y, p'z は yz面、zx面、xy面について反対称(節面)。sは全対称。
いずれも 4つのH核がcuspになっている。
中央にC原子を入れると、対称性が一致する H-triplet と C-2p が共有結合し、
エネルギーが低下した結合性MO(3つ)に電子が2個ずつ入る。
H-singlet は非結合のままで空軌道となる。
このMOは球棒モデルに対応していない。結合軸なんて孟宗竹…