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524人の命乞いの中でも特に衝撃的な記述（164ページ）、
生存者を毒ガスで殺害し、遺体をスゲノ沢から火災現場に移し、火炎放射器で焼いた、
について、なぜ普通に考えれば荒唐無稽なこんな説を、
金儲け目的や面白半分はありえないであろう遺族の方が真剣に主張するのか、
一つの仮説を考えている。
著者は次男と長女を亡くしているが、
隣の席のはずの2人が、一方は顔で確認できる状態、もう片方は黒こげなら、
この説を主張するに十分な衝撃だと思う。
墜落遺体の記述を信じれば、15歳少年はI君と著者の次男の2人しかいないが、
I君のほうは確認が8/26だから顔で確認できるとは考えにくく、
よって著者の次男は顔で確認できたと推測される。黒焦げではないのは確かだろう。
長女のほうはおそらくどこにも情報がないが、
墜落遺体の別のページの、座席別遺体確認位置の図に、
小さくて見にくいが、後方座席ながら火災現場で確認された人が少なくとも2人いる。
逆に2人しかいないのだから、遺体を移動させた説は難しいと普通は考えるだろうが、
それが自分の長女なら話は別だろう。長女は火災現場で発見された可能性がある。