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10数年務めた受刑者の出所直前のことば
「正直言って、何をしようか決まらないよ。娑婆は不景気のようだし、
不安で一杯だね。自分が入っている間に、娑婆自体が変わっただろうし、
とにかく喰っていかなければいけないんだから、娑婆では……
獄へ入ってから今が一番苦しいよ。まだ、先が見えない頃の方が楽だったよ。
今になって、こんなこと考えてるんじゃ、どうしようもないね…」
彼の場合は50代半ばであり、珍しく家族との交流もあり、経済的にも
他の受刑者より恵まれていました。性格も思考も、当所では真面目な部類に
入りますが、それでもこのような悩みを抱えているのです。
(「刑務所で死ぬということ~無期懲役囚の独白」美達大和・著より)