09/06/12 21:03:45 .net
神奈川県平塚市の県営横内団地の34号棟大浜の階下に306号(3DK)に
生後2ヶ月♀、4歳♀を引き連れた四人家族が引っ越してきた。
六畳一間の社宅から脱出しようと何度も応募したすえに手に入れた念願
の3DK。当初の当選者が所得制限で引っかかったための繰上げ当選。
子供たちは部屋を遊び場に駆け回り始めた。
ガラガラ、ガラガラと珍しいのか毎日頻繁にサッシ戸をおもちゃにする。
主人は主人で休日には朝から日曜大工でトンカントンカン。
大浜の不眠とイライラの日々が始まった。下の住人は引越し時の挨拶は
おおか、普段会っても会釈ひとつしないという思いがイライラを増長させる。
犯行後、現場の襖にとっさに殴り書きされた「迷惑かけるんだからすみま
せんの一言ぐらい言え。気分の問題だ。来た時あいさつにも来ないし、馬鹿
づらしてガンとばすとは何事だ。人間殺人鬼にはなれないものだ」となって
ほとばしる。
しかし階下の入居当初は大浜は怒鳴り込む代わりに床にマット敷いたり、
ともかく自らの生活から他人に迷惑となるような音を消すことに努めた。
自分がこれだけのことをしているんだから相手もそれだけのことをしろ、
できるはずだ、の論理である。
が、当然として音は鳴り止まなかった。それどころか入居三年半後、階下
にはピアノが入った。年収の約三分の一、二年分割にしてもその支払いは
毎月の家賃を上回ったというから決して安い買い物ではない。