18/03/02 00:58:47.01 pPoscKGh0.net
帰宅すると、言いつけ通りメイドはアライさんをきれいに洗い、温かいリビングの暖炉の前でくつろがせていた。
アライさん「あ!ヒトさん!こんなに良くしてもらって本当にすまないのだ。ところでアライさんはなにをすればいいのだ?」
私「うーんそれはまたあとにしましょ。とりあえずご飯を食べてね。スープでいいかしら?」
アライさん「スープは好物なのだ!ところでおチビはどこなのだ?」
心配そうに自分の子供を探すアライさんに私は笑顔で、毛布に包まれてタライに入ったアライちゃんを見せた。
私「泳ぎ疲れちゃったみたいなの。だから寝かせておいてあげて」
アライさん「そうなのか。おチビにもあとでおいしいものをあげてほしいのだ」
まさか目の前のアライちゃんがすでに死んでいるとはアライさんは疑いもしなかったようだ。当然だ。アライさんからすれば私は病気を治し、子供と一緒に遊んでくれて、身重の自分を家に招いてくれた良い人だ。
アライさんにとっては天使に見えるだろう。私は笑顔で厨房に向かう。
別のメイド「お嬢様、言われた通りスープを用意しましたが。良いのですか?アライさんをあんなに丁重に扱って」
メイド「私もそれは思いました。お嬢様にとってアライさんは…」
私「二人とも、今回は目的が二つあるの。一つ目はあのアライさんを出来るだけ綺麗な外見で殺すこと。二つ目は…」
そう言って私は自室から持って来た錠剤の入った瓶を取り出した。
私「この薬でアライさんと胎児…アラ児ちゃんを同時に殺すことよ。特にアライさんには苦しんでもらうわ」
別のメイド「その薬って…多分一般には手に入らないやつですよね?どうやって入手を?」
私「お父様がね、新しい商売を始めようとしてるんだけど、大義名分ってのが無いと色々揉めるのよ。そこで私を出汁にしたわけ。これはそのお駄賃ってわけ」
父は薬品関係の事業に手を伸ばそうとした際「娘が勉強熱心だから将来どんな薬品も手に入れられるようにしたい」と言い訳をしたのだ。当然そんな言い訳に騙されるバカはいないが、足がかりにはなる。
最初は反発の少ない病院で手に入るような簡易な薬品から始め、おいおいは…と言ったところだろう。実際私も色々な薬品が手に入るのはうれしいことだ。アライさんで実験するという趣味が捗るし、なにより身