【俺妹】高坂桐乃 定180兄ちゃんの隣【祝誕生日決定】at ANICHARA2
【俺妹】高坂桐乃 定180兄ちゃんの隣【祝誕生日決定】
- 暇つぶし2ch616:「きりの!そんなかっこだとかぜひいちゃうだろ!」 って言いながら、自分が着てたジャンパーと手袋を脱いであたしに着せてくれた。 それはついさっきまで着ていた兄貴の温もりで暖かく、いい匂いがして… 思えばあたしはこの時にくんかくんかの道を歩き始めたのかもしれない。 ◆兄タオル 子供の頃、あたしと兄貴は一緒にお風呂に入っていた。 特に好きだったのはお風呂上がりに一枚の大きなバスタオルで一緒に体を拭くことだ。 兄貴にバスタオルで全身の水気を拭き取ってもらうのが楽しみで、 あたしはすぐにお風呂から上がりたかったけど、 「いっしょに100までかぞえような、きりの」 なんて言われたらカラスの行水で済ます訳にはいかなかった。 そしてあれは初めての雪の日からおよそ一ヶ月後のことだった。 「おにいちゃん、きょうはきりのがおにいちゃんふいてあげる!」 幼いあたしはそう宣言した。兄貴は最初恥ずかしそうにして逃げようとしてたけど、 「きりのはにねんせいになるの!おねえさんになるんだから、ちゃんとできるもん!」 などというあたしの屁理屈に降参した。 いつもは先にあたしを拭くバスタオルが、その日は先に兄貴を拭く。 それから交代していつも通り兄貴に体を拭いてもらう。 石鹸の香りと兄貴との匂いとが優しく混じり合っていたバスタオルは、 真っさらのバスタオルで拭いてもらうより幸せな気持ちになれた。
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