14/05/11 01:34:36.28 urFHoWOH0
ソロ「一部の魔導士が、奴らの敵意を扇動してる。少なくとも、反乱を指揮して土地と報酬を得るようだ」
ソロ「長官を除き、ゾハル大陸シャマル地方第二絶縁結界の全魔導士を追放する事をここに宣告する。
同時に豹頭族と馬人族の神杖も没収する」
豹頭「何だと!?横暴だ!」
魔導士「じ、除名…?我々が何の間違いを犯したというのですか?
これはあなたのために…ソロモン様のためにした事です…!」
ソロ「黙れ。私欲を満たすために異種族を利用するのは、聖教連のやり方と変わらねえ」
魔導士「私欲を満たすために異種族を利用する…?今あなたがやっている事と同じでは?ソロモン様?」
イス「何言ってるんだ?」
魔導士「皆!聞け!ここにいらっしゃるソロモン様、いや…聖教連の諸悪の根源であるダビデ老の息子こそが…」
イス「何を言うつもりだ?」
魔導士「異種族を非常に苦しめ、忌むべき愚々塔と精神破壊魔法を作ったのは…他の誰でもないこいつだ!」
馬人「何だって!」
魔導士「こいつは自分自身で作った牢獄からお前達を解放したのだ…。
異種族の支持を得るために…。300年騙し続けて、この世界の唯一の支配者になりたいのだ…」
シバ「嘘よ!ソロモンはたった22歳だわ!」
魔導士「証明できるのか?」
イス「でたらめだ」
ファ「そんな事誰も信じないアル」
セタ「でも見てくれ。異種族は…」
アル「こんな風に裏切りに使われるから、全てを隠そうとしたのに…」
ソロ「いい。俺が真実を話そう」
魔導士「たとえ!塔と精神破壊魔法を作ったのがダビデ老だったとしても!
その息子が父の歩みを追わないと確かに言えるのか?
実を言えば近頃、こいつは自分の考えに従わない異種族を圧倒的な魔力で傲慢に服従させたのだ!
断言する。こいつは父親のように傲慢な独裁者になるだろう」
ウゴ(なんて卑怯な…ソロモンが自分自身の言葉で一番否定し難い事を言うなんて…!)
魔導士「こんな未来の独裁者をより所にして、本当に正しいのか?答えろ、異種族達よ!」
ウゴ(なんて事だ…。みんなソロモンに救われたのに…。でも…。なぜ誰も何も言わないんだ?
誰かソロモンを助けられる人はいないのか…?)
豹頭「束縛結界が…」
ウゴ「シバ…?」
シバ「この人の首をはねなさい」
ウゴ「!?」
イス「なんて事言うんだ、シバ!?」
シバ「どうしたの?彼が信じられないんでしょう?なら殺しなさいよ。いったい今まで何を考えてたの?
ソロモンが冷酷な王のように振舞った事が一度だってあった?
ソロモンは私達は平等に生きるべきだって言わなかった?
自分より強い人の優しさが信じられないのは、あなたの心が弱いからよ!」
豹頭「何を言う!」
シバ「ずっとそんな生き方を続けたいの?自分より強い人がいたら、その人を攻撃する…。
でも同時に、その強い人に救われたいと思ってる…。自分より強い人の気持ちを理解したいと思わなきゃ…。
自分より弱い人を探してその人を殺していたら、世界は敵だらけになってしまうわ!
分かってる。馬人族は豹頭族の強さが怖くて、豹頭族は馬人族の賢さが怖いのね…。
いつか大事な家族が攻撃されるんじゃないかって恐れてるのね。
でも勇気を出して、周りを見てみて。絶対に、全然そんな事ないんだって気づくから!
私はもう自分より大きくて強い異種族も怖くない。分かったから…。
争わずに家族や愛する人と一緒に生きていきたいっていう同じ気持ちを、みんな持ってるって。
だから信じてるの。ソロモンの強さが、この世界を輝く場所にするって信じてる。
もしソロモンが何をしてくれたか忘れて、まだ疑う人がいるなら、私の前に出てきなさい!」
ウゴ「シバ…」
シバ「ソロモン。絶対大丈夫よ!たとえあなた自身がそう信じられなくなっても、
私がいつも『あなたは大丈夫』って言うわ。私があなたを守るから!」
ソロ「そうか。シバ、俺は…これからはお前を見くびるのをやめよう」
あおり「そして二人は…次回新展開!」