14/04/28 07:44:17.38 IBZy2wIs0
アル「シバ、起きてるかい?」
シバ「寝てる」
アル「あはは、起きてるんだね。入るよ」
シバ「何しに来たの?」
アル「ふふ、話がしたかったんだ。あのね、シバ…。ソロモンの妻になってほしい」
シバ「何言ってるの?アルバ」
アル「冗談で言ってるんじゃないよ。今私と約束してほしいんだ。
あの人と結婚して、一生添い遂げるって。いつも彼の味方でいるって。その覚悟はあるよね」
シバ「…どうしたの、アルバ?」
アル「私たちがソロモンの…両柱になるんだ。本当のことを言うと、あの人は強い魔導士だけど、
心はそれほど強いわけじゃない。22歳の若者だってシバにも分かるだろう?」
シバ「ソロモンを馬鹿にしたら許さないわ」
アル「馬鹿にしてるわけじゃないよ。私だけはこういう事を考え続けなきゃいけないんだ」
シバ「どういう意味…?」
アル「私は、正教連長老会の上層部によって、彼らに仕えさせるために作られた無数の魔導士の内の一人。
坊ちゃんが生まれた時から見守ってきた。高貴なお生まれのせいで坊ちゃんには友達がいなかったから、
彼らは私に坊ちゃんの友達になるよう命じた。初めは、坊ちゃんは本当に何の役にも立たない子供だった。
このまま成長して、異種族排除教義の強力な支持者になれるだろうかと疑問に思ってた。彼の父上のように」
シバ「ダビデ老と同じように…」
アル「そうさ。それがソロモンが最も恐れている事なんだ。他種族に崇拝されていたら、いつか父親のようになってしまうって。
彼は傲慢な独裁者になる事を恐れてるのさ。だからこれから…ソロモンがどれほど高みに登ろうとも、彼には必要なんだ。
何があっても味方でいてくれる人が。そして彼の罪を見過ごさず、彼のやっている馬鹿な事について話し続ける人が必要なんだ。
たとえそのせいで最後には彼を殺す事になっても」
シバ「アルバ…」
ソロ回想「お前だけは俺と対等でいてもらわないと困る」
アル「でもね、シバ。ソロモンはそんな風にはなってしまわないよね?」(ニコ)
シバ「当然よ!」
アル「そう!ソロモンには幸せに暮らせる可能性があるんだ。たとえ彼の中の何かがそれを拒絶したとしても。
彼は自分の可能性を恐れてる…。さらに、他種族を苦しめ続けている首謀者である父親の罪の重さも感じてる。
だけど、この世界のどんな生物も愛を持ってるってみんなに語ってる人が、どうして愛のない生活を望むんだい?
そんな欠けた心の王には誰もついて来ないと思う。だから私達がソロモンの両柱になるのさ」
シバ「ソロモンの…両柱…!?」
アル「私達はソロモンを両側から支え続けるために生きる。私は彼がひどく冷酷で残忍になった時に支えるから…。
シバは彼が壊れそうになった時に支えるんだ!約束しておくれ。それが出来るのは君だけなんだ。
ウーゴやワヒードやセッタやイスナーンには出来ない。ソロモンを愛してる女性は君だけだ。
もう君が子供だとは思ってないよ。そのきらきらした目で私を睨むようになった日からね」
シバ「悔しい…。私にはまだアルバと共にソロモンを支える柱の片側になる準備が出来てないと思う」
アル「シバ…」
シバ「でも見てて!もっと強くなって…すごい魔導士になって、ソロモンや、アルバや、みんなを幸せにするから!
ソロモンだけが大好きなんじゃないの。アルバも大好きよ…。今まであんなひどい態度をとってごめんなさい…」
アル「いいんだよ、シバ」
シバ「私達は一生こんな風でいようね」
アル「出来ないよ。約束しよう」
シバ「うん…」
シバ「私はソロモンと結婚して一生を添い遂げ、いつも彼の味方でいます」
翌日
シバ「ソロモン!私と付き合ってください!」
ソロ「何言ってるんだ?まだ寝てるのか?」
シバ「アルバ…ソロモンにその気がなければ、無駄だよ…」
アル「あはは…」
あおり「二人はどうなる…!?次回進展が!?」