12/12/04 20:37:18.76 oHnyRXpG0
BLEACH だいたい600話
陛下「丁度いい。我が息子と戦う前にこの残火の太刀の試し斬りをさせてもらおうか」
月島「無駄だよ。君じゃ僕に勝てない」
陛下「面白い。―残火の東・旭日刃」
ブンッ サッ ブンッ サッ ブンブンッ サッ
陛下(馬鹿な……何故旭日刃が届かない……?)
月島「得心が行かないかい? そうだね、理由を半分教えてあげよう。
何故僕に君の刃が届かないか? それは君の剣術が重國のそれにはるかに劣っているからさ」
陛下(重國だと……? 人間の若造に山本重国の知り合いがいたのか?)
陛下「ならばこれだ。残火の南・火火十万億士大葬陣」
月島「こんな雑魚の集まりで僕を止められると思うのかい?」
陛下「止まらずとも隙が出来れば十分。残火の北・天地灰尽―馬鹿な……」
月島「何を驚いているんだい? 天地灰尽は所詮太刀筋に沿った火炎の斬撃を飛ばすだけ。旭日刃を完全に見切る相手には通用しない。
―今度はこっちから行くとするよ」
陛下「く……残火の西・残日獄衣! 千五百万度の太陽までは破れま――馬鹿な……」
月島「君はかつての重國と同じ勘違いをしている。残日獄衣は確かに脅威だが無敵なんかじゃない。
残日獄衣には、持ち主のわずかな動きすら瞬時に感知して熱の強弱を調整する機能が付いている。
持ち主が獄衣に触れても敵と同様にダメージを受けてしまうんだからあって当然の機能だ。
つまり、残日獄衣を纏った者が動いた瞬間、即座にその部位を攻撃すれば、部分的に熱量が低下した獄衣を突き破って攻撃は通る。
僕に指摘されてそのことに気付いた重國は、熱量調整をオートからマニュアルに切り替える修業を数百年頑張って隙をほとんど失くしたが、
卍解を奪ったばかりの君は、残日獄衣の弱点に気付いてすらいなかった君は、その域に達していない」
陛下「それでは……私では、残火の太刀を使いこなせない……?」
月島「――もし残火の太刀で僕を倒せるとしたら、その技はたった一つ」
陛下「!?」
月島「それこそが残火の全天・日本天晴。重國が最も得意とした技だ」
陛下「私にも……私にもそれが出来るだろうか?」
月島「出来るさ。僕の教えをスポンジのように吸収して、わずか100年で滅却師の技を極めたユーハバッハにならきっと出来る」
陛下「月島さん……!」
月島「と言う訳で一護君のお父さん? を仲間にしてきたよ」
一護「こええんだけど」