12/04/06 23:59:25.41 gDKgD1xt0
歩美「私と結婚したかったら…」「好きって言ってよ!!」
ハクアたちには聞こえていない。高原父は壊れた。
その“言葉の壁”、超えられますか? FLAG184「SHOW ME」
桂馬は歩美の両腕をぐっと掴む。
桂馬「歩美…」「好きだ!!」
■い………………………言った~~~~~~~!
歩美「ダメ。」
桂馬「ん?」
歩美「今の芝居だね!!」「心こもってない!!」「本気で言ってくれなきゃダメ!!」
歩美はそっぽを向く。その背後から桂馬が抱きつく。
桂馬「好きだ!!」
歩美「わああ!!」「さわるなぁ―」「体にさわるのナシ!!反則!!」
歩美は桂馬を振りほどき、前蹴りを入れる。
桂馬「そりゃ…」「信じてもらえなくても仕方ない…」「でも…言い続けるよ…!!」「キミが…好きだ!!」
歩美「う…」「だ…だから…」「どんどん芝居がかってくるじゃないの―!!」「「好き」だけでいいの!!」
蹴りの連発で桂馬は屋根から落ちそう。
桂馬「んなこと言っても…」「好きだけじゃ区別つかないだろ?」「どのゲームのセリフか…」
歩美「やっぱり芝居じゃないの!!」「結婚しようって言えるのに…」「どーして好きって言えないのよー!!」
桂馬は手を変え品を変え愛の言葉を繰り出すが通じず。ご両親もあきれて寝に戻る。
ノーラ「桂木、もう歩美を落としたかな?」「いやに遅いねー。」
ノーラが桂馬の攻略を待っていると、闇夜から邪悪な者たちが現れる。
それに気づくや否や、連中の槍がノーラの腹を貫く。
桂馬「何十回言えばいいんだ!!」「もうこれ以上ないぞ!!」
息を切らす桂馬に対し。
歩美「わ、私…」「桂木が好き!!」
「…これが本気の好きだよ。」「わかった?」「ちゃんと言ってよね。」
そう言って歩美は、桂馬を置いて屋根を降りる。
「海の見える場所で結婚したいんでしょ!!」「私、待ってるからね…!!」
ドレスを持って走り去る。
あわててハクアがノーラに連絡を取るが、通じない。それどころか、黒フードの大群が夜空を埋める。
ちひろを隠し、桂馬を屋内に退避させる。ノーラはやられたのか…ハクアたちの前に。
??「お前たちも気をつけないとやられるわよ!!」「いよいよヴィンテージも本番突入!」「丸腰じゃ外歩けないわよ!!」
現れたのはノーラの子分、カムリ&クレスタ。親分の命令でダミーをばら撒いているところ。
さっきやられたのもダミー。本物は今も歩美の護衛中。
桂馬たちは子分たちから羽衣を渡され、透明化して身を隠す。歩美の元へ移動しようとするが。
??「どこ行くの?」
桂馬たちの背後に、リューネがいた。
ハクア「桂木、先行って。」「あいつは…私が相手するわ。」
桂馬「わかった。」
ハクア「ちひろと歩美…守ってよ。」
ついに、ハクアが…リューネと相対する……
ちひろ「桂木っ!」「あ、あんま強く握らないでよ!」
桂馬「お互い透明なんだ。」「一度はぐれると見つけられないぞ。」
「もうノーラもハクアもいない…」「ヴィンテージに見つからないようにしないと!!」
ちひろ「桂木…」「どーしてまだ芝居するのさ!!」
「歩美が待ってる言葉…」「ちゃんと言ってよ!!」
“約束の地”で何かが起こる?…………次号!!