12/04/03 22:31:59.47 Ak1kaXSB0
リアル白馬の王子様があらわれた!桂馬の「本当」は歩美に伝わるのか…?
桂馬「これがボクの本当の姿だ!!」「ボクについて来てくれ歩美!!」
ハクア「桂木の奴…あくまでゲームのやり方にこだわるみたいね。」
ちひろ(桂木、アホか…)(もうあんたの芝居はバレてんだよ!!)
桂馬に馬上から手を差し伸べられ、うつむいていた歩美は、意を決したように顔を上げる。
歩美「……わかったよ、」「桂木の気持ちは…」「じゃあ、」「私と、」「結婚してよ!!」
まさかの逆プロポーズ、出ました!! FLAG183「抱きしめてTONIGHT」
桂馬の瞳が縮む。それ以上にうろたえる物陰の二人。
「本気って言うなら……」「それぐらいできるよね。」
「いろいろ言ってるけど…」「できる訳ないよ!!」「どうせあんたは口だけで…」
桂馬「わかった。」「結婚しよう。」
まさかの承諾に、今度は歩美が面食らう番。
「ただし…条件がある!!」「ゲームでは結婚はエンディング中のエンディング…!!」「このような、巨大イベントは無条件では発生させられない!!」
「(1)最低でも、子供の頃からの因縁!!」「(2)少なくとも、ドラマチックな状況でのプロポーズ!!」「(3)絶対的に、教会でのキスをバックにHAPPY ENDの文字ドン!!」
「この条件をのんでもらおうか!!」
歩美「子供の頃の因縁て、どーしろってのよ!!このバカ!!」
桂馬「理想は前世と来世のダブル因縁!!」
歩美「無理に決まってんでしょ!!」
やれやれ…と言った表情の物陰組をよそに。
桂馬「つまり……」「お前も口だけだったってことだ。」「ボクの方が結婚を真剣に考えてる!!」「軽い気持ちで結婚を口に出してもらっては困るな!!」
カチンときた歩美は桂馬を馬上から引き落とし、そのまま自宅まで強制連行。そして寝ていた両親を起こして桂馬と引き合わせ。
歩美「私、」「お嫁に行きます!!」「結婚相手、この人。」
両親はなにがなんだか状態。そろそろあきらめる?と桂馬に耳打ちするが。
桂馬「はい、そこで御両親に…」「一言あいさつをと思いまして…」「礼を欠いてはいけないと育てられて参りましたので…」
桂馬はのれる流れにはどこまでものる。
高原父「いや、口調は丁寧だけどさ…」「こんな夜に来ること自体無礼だろ。」
「と言うか、結婚って…」「そんなことカンタンに言っちゃダメだよ?」「大体結婚できる年じゃないだろ!!」
桂馬「いえ…ボクは本気です…」「だってボク…」「歩美さんの「初めてのモノ」を、」「いただいてしまったので!!」
どう聞いてもヤった宣言以外の何物でもありません。大乱闘の高原家。
ハクア「でも…」「桂木のペースね…」「歩美はケンカを売ったつもりだろうけど…」「こういう展開は桂木が慣れてるもの。」
ちひろ(歩美―何やってんのさ―)(桂木のペースに乗っちゃダメなんだって!!)
そんなドタバタのさなか。振動が辺り一帯を揺さぶる。歩美は思わず桂馬に身を寄せる。
ハクア(この振動……)(地震とは違う…)(ヴィンテージ……?)
歩美「お…」「おさまった……」「桂木、大丈夫だった?」
桂馬「!?」「だ、大丈夫だ……!」
高原父「大きかったなぁ…」「気味悪い音もするしなぁ…」「君、大丈夫かい?」
桂馬「ええ、まぁ…」
高原父「なんて言ってる場面じゃなかった!!」「殴らせろ、このクソガキ―」
桂馬は歩美を連れて、屋根の上へと逃れる。
桂馬「歩美!!」「悪いが今はこれぐらいしか用意できない。」
「お父さんお母さん、見ててください!!」「今からボクはプロポーズします!!」「歩美、」「ボクからの贈り物!!」
どこから取り出したのか、桂馬が手渡したのは純白のウェディングドレス。
「歩美、お前はボクにとって…」「最初のヒロインで……」「そして…最後のヒロインだ!!」「結婚してくれ!!」
言うと同時に花婿姿に変身。
歩美「……わかった。」
ハクアとちひろはあっけにとられている。
「桂木って…よくわかんないよ…」「訳わかんなくて…自分勝手で…」
「女好きで女嫌いで、バカでアホで賢くてズル賢くて…」「冷たくて優しくて、いい奴で酷い奴で、ウソつきで正直で…」
「でも…」「信じてもいいよ…」「だから…」
「好きって言ってよ。」
「その一言で、」「全部、信じるよ。」「私のこと…」「好き…?」
「結婚しよう」は言えたけど、現実(リアル)に言えるか?このセリフ。…次号!