12/02/15 20:42:06.81 vZ+iXn/T0
アオリ）道場に響き渡る怒声！
「この…馬鹿野郎がッ！！」
怒鳴る隠居、道場で正座しているメガネクラウドアホハルの３人がビクッと身体をすくませる
隠居はそのまま剣道の理念を説き「剣道は喧嘩の道具じゃない」といった内容の説教をする
「剣道の強さ以前の問題だ！お前ら全員、俺がいいって言うまでそうやって反省してろ！」
憤慨しながら出て行く隠居
「怒られちゃったね」
タハハと笑うメガネ、押し黙ったままの主犯クラウド。アホハルは神妙な表情をしてうつむいている
アホハルの脳裏には、かつて軽々に暴力を振るい、大会出場停止させた過去がフラッシュバックしていた
「その…二人とも、悪かったな。元はと言えば俺のせいなのに、巻き込んじまって…」
ｼｮﾎﾞｰﾝとした顔をして謝るアホハル
「…ハッ、お前を助けたつもりなんてない、俺は素振りをしていただけだ」
「そうだよ、僕が勝手にやったことなんだから。それに…」
「おうおう、ハデにやらかしたみてーじゃねーか」
メガネが何か言いかけたところで、空気を読まずひょっこり出てくるモッピー、ニヤニヤ笑いながらメガネに話しかける
「馬鹿だな～、あたしを呼べばよかったのによ」
「うん…そうだね」
なにやらアンニュイな表情のメガネ
「考え無しで飛び出して、何もできなかったし…結局クラウドとアホハルに助けられて…ダメだな、僕…」
こんなんじゃヒーローになれないねって自嘲気味に笑うメガネ
「ハッ、手前こそ、そんなこと気にしてんじゃねえよ！」
突然怒鳴るアホハル、プイッとメガネから身体ごとそっぽを向く
「俺は…お前が来てくれて…仲間だって言ってくれて、嬉しかったぜ」
赤面すんな
「…だ、そうだぜ、メガネ」
ニヤリと笑いながらメガネの肩をポンと叩くモッピー
「まあ、今回お前が役立たずの足手まといだったとしてもだ」
「うっ！」
メガネの胸にモッピーの言葉がグサリと刺さる
「これから、もっともっと努力して…お前のなりたいヒーローになっていけば、いいんじゃねえか？」
「…うん！」
モッピーの励ましを受け、なにやらいい表情のメガネ。それをみてフッと笑うクラウド
場面が変わって、学校内と思われるどっかで話し合っている隠居と誰か。誰かさんは顔は影になってて見えないけど、生徒みたい
「…考え直すつもりは無いのか？」
なにやら深刻な表情の隠居、コクリと頷く誰か
「しかしお前、それは―」
「もう決めたことです」
誰かの顔部分に光が当たって、物憂げな表情であさっての方向を向くイケメン顔が現れる
「俺は、剣道部を退部します」
アオリ）剣道部に新たな…退部希望者！？
コメント：今年は久しぶりにストイックなバレンタインになりました