少年疾駆は確実に突き抜けるat WCOMIC
少年疾駆は確実に突き抜ける - 暇つぶし2ch339:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/01/23 21:23:42.03 OtQX84ys0
 

340:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/01/27 19:16:11.94 z2vMr55p0
        L'Astre roung    赤い星
               天空の深遠には、サヒールなる大きく
               赤き星あらむ。  アベン=エズラ師
              

 死んだ「諸大陸」にかぶさる昏睡状態の大波、
 そこに一世界の臨終の戦慄が走ったその大波が、
 沈黙と無辺の広がりのうちに、膨れ上がる。
 そして赤いサヒールは、悲劇の夜々の奥底から、
 ひとり燃え上がり、血に染まる眼差しをその波に投げる。

 むきだしの孤独の、はてしない空間を通して、
 この、無気力で、鈍重で、空虚で、虚無さながらの深遠、
 サヒール、無上の証人、海をいっそうどんよりさせ
 天をいっそう暗くする陰性の太陽が、
 万物の睡りを、血みどろな眼で、いとしげに眺めている。

 天才、愛情。苦痛、絶望、憎悪、羨望も、
 人が夢みるもの、人が崇めるもの、人をだますものも、
 「天」も「地」も、往古の「瞬間」に属するものは、もう何もない。
 「人間」と「生命」の忘れられた夢の上で
 サヒールの赤い「眼」は永遠に血を流す。

341:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/02/03 19:46:42.84 DBsNHKSd0
     Verzuckubg      


酔いしれた夜の中で
森と遠方が私の方にからだを曲げる。
私は青空と冷たい星と
夢の傷ついた華麗さを呼吸する

おお、そうすると、酔った世界が、
女のように私の胸に横たわり
うっとりとした苦痛のうちにあかあかと燃え、
その叫びは、かん高く幻惑させる。
遥か遠い深みからくる
けもののうめきと羽ばたき、
海辺で過ごした青春時代の
跡形もなくなった日々の余韻、
いけにえの叫びと人間の血、
火あぶりの死と修道院の僧房、

すべては私の血の波、
すべては神聖でよい!

何ものも外になく、何ものも内になく、
何ものも下になく、何ものも上になく、
すべての固いものは消滅しようとし、
すべての限界は飛散した。

星は私の胸の中を巡り、
ためいきは空に没し、
すべての生命の心と喜びとが、
一層うっとりと燃え、一層はなやかにゆらぐ。
あらゆる陶酔が私には好ましく、
私はあらゆる苦痛に胸を開き、
祈りつつ流れこみ、
世界を心臓に引き入れられる。

342:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/02/08 11:00:57.72 K0X0Ne1Q0
   冬の日


おお、なんと麗しく、きょうは
雪の中で光が冷めることよ!
おお、なんと優しくバラ色の遠空が火花を散らす事よ!
だが、夏、夏ではない。

ひと時も休まず、私の歌はあなたに話しかける、
遥かな花嫁の姿よ。
おお、なんと優しくあなたの情けは私に話しかけることよ!
だが、愛、愛ではない。

長い間、情けの月光は照らなければならない。
長い間、私は雪の中に立たなければならない。
いつの日か、あなたと空と山と湖とが
深い愛の夏の炎熱の中でやけるまで

343:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/02/14 15:23:20.40 bSP+sNtG0
 

344:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/02/14 19:18:08.79 FTZL5Dcv0
         スキーの休息


  高い斜面で滑り降りる身がまえをして、
  私はストックにもたれ、しばしば休息する


  そしてまぶしく、広々としたあたりの
  世界が青く、また白く輝いているのを見る。

  上の方には黙々と峰をつらね
  山々が寂しく凍えているのを見る。

  下の方にはまぶしい輝きの中でかすみ、
  谷を貫き谷をめぐって、それらしい小みちが急降下している

 

  私は、孤独と静寂に圧倒され
  しばしばぼんやりとたたずむ


 
  それから下に向かって斜面にそい、
  谷の方にまっすぐに息もつかず滑る。

345:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/02/25 04:40:23.49 l2IqpoUF0
I

346:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/02/25 04:45:46.74 l2IqpoUF0
    色 彩      
             

 雪白の雪の上はとても青く

 緑の樅の木々はとても黒く

 静かに駆けていく鹿が

 どうしても断ち切れない悲しみのように

 灰色にみえる



 雪の調べに足音がぎしぎしとまじる

 風が白いヴェールをかぶった木々に

 雪片を吹きもどす

 ベンチが夢のようにたたずんでいる



 光たちが落ち 影とたわむれる―

 果てしのない輪舞

 遠くの灯火が雪明りから借りた

 くすんだ光をまたたいている

347:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/02/26 20:16:13.97 JGmpkdsj0
 

348:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/03/03 22:05:36.25 n1ylbZTs0
 

349:名無しさんの次レスにご期待下さい
14/03/04 00:05:19.99 U5r93iWJ0
    月 の 光 に

 月の光に海は凪ぎて
 波のささやく声もひくし。
 ここの重き愁い涌きて
 古きしらべをわれは思う。

 古きしらべはわれに語る、
 海に沈みし古き街より
 鐘と祈りのひびき鳴りて
 海の底より聞こえ来ると。

350:名無しさんの次レスにご期待下さい@転載禁止
14/03/09 20:30:47.32 dKam/BiH0
最古スレはここかな?

351:名無しさんの次レスにご期待下さい@転載禁止
14/03/10 18:47:34.27 APAzTtJI0
むき出しの真実

私にはよく解る

絶望は翼を持たぬ、
愛もまたしかり、
どの顔も
語らず
私は身じろぎもせず、
見つめることもせず、
語りかけもしない
でも、愛と絶望のある限り生きている.


苦悩の首都

352:名無しさんの次レスにご期待下さい@転載禁止
14/03/14 02:55:01.22 cNBPbV7V0
   Rondeau    


 季節(とき)がマントを脱ぎ捨てた
 風と寒さのマント、
 そして縫い取りを身につけた
 澄んで輝く日ざしの縫い取り。

 獣も鳥も声を揃えて
 それぞれの言葉で歌い叫ぶ。
 季節(とき)がマントを脱ぎ捨てた!と。

 川も、泉も、せせらぎも
 綺麗なお揃いのお仕着せか、
 水滴の銀の細工を身にまとい、
 誰もが衣を改める。
 季節(とき)がマントを脱ぎ捨てた。

353:名無しさんの次レスにご期待下さい@転載禁止
14/03/16 17:32:47.34 mHG+D7EB0
 

354:名無しさんの次レスにご期待下さい@転載禁止
14/03/19 13:18:52.16 Xg71A6b30
    Youth .

 青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ
 優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦をも却ける勇猛心、
 安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ

   年を重ねただけで人は老いない 理想を失うときに初めて老いが来る
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ
   苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く
人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう

   年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か
曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星晨、その輝きにも似たる事物や
思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心

人生への歓喜と興味
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる

   大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける
限り、人の若さは失われない これらの霊感が絶え、

悲嘆の白雪が 人の心の奥までも蔽いつくし、

皮肉の厚氷がこれを堅くとざすに至れば、

この時にこそ人は全く老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる

355:クラークへ@転載禁止
14/03/19 13:21:00.08 Xg71A6b30
年老いたものに新時代の価値を予言して

彼らを打ち滅ぼさん

ひとつの時代とは死にゆく夢の謂なれば

生まれいずる夢の謂なれば

356:計劃@転載禁止
14/03/20 08:53:19.62 Ni7DCzH/0
     イタリアを望む     

湖のかなたに、バラ色の山の後ろに、
イタリアが横たわっている、私の青春の賛仰の国が、
私の夢になじんだ故郷が!
赤い木立ちは秋を語っている。

私の一生の秋の始めにのぞんで
私はひとりすわって、
世界の美しいむごい目をのぞきこみ、
愛の色を選んで、描く。

この世界は私をあんなにも度々欺いたが、
私はやっぱり世界をいつもいつも愛している。

愛と孤独、
愛と、満たされぬあこがれ、
それが芸術の母だ。
私の一生の秋にもまだ、
それらは私の手を引いて導いてくれる。

そのあこがれの歌が
湖と山々と、別れを告げる美しい世界に
不思議な力で輝きをひろげる。

357:名無しさんの次レスにご期待下さい@転載禁止
14/03/24 06:35:22.85 aAbCaKQC0
    春 

 
 太陽。溶け始めた、僅かに残る雪。
 すべての屋根から滴る水。
 こつこつとひびく靴の踵。
 濡れてきらきら光る道。
 高い柵のうしろにある、
 なかば追いたてられた鹿のような草・・・・・・


 空。降り下る、緩やかな、暖かい雨。
 わけもなく吠えたてる犬。
 ふわふわと風になびくコート
 笑い声のような、薄い服。
 子どもの手のなかに、少し湿った雪。
 目のなかに、最初のクローバへの憧れ・・・・・・


 春。木々は今ようやくすべての葉を落とし、
 どの潅木も新しい幸福の使者として、
 やさしく鳴りひびいているよう。
 そして、明日は燕も戻ってくる。

358:名無しさんの次レスにご期待下さい@転載禁止
14/03/31 21:59:11.87 YlwOdntf0
!

359:合格だ@転載禁止
14/03/31 22:15:55.11 YlwOdntf0
  
     星の光


 夜がきた、だが早すぎたのではない、
 そして静かに沈んで、
 まったく静かに、小さい月が
 空のうしろに落ちて行く。

 地上にも天上にも光とては
 ただ冷たい 星の光だけだ。
 そして最初の夜番は
 赤い惑星の火星(マルス)に当てられる。

 
 それはやさしい愛の星か?
 愛と夢との星なのか?
 おお、違う! 空のあの青いテントから、
 勇士の鎧がきらめいている。

 するとまじめな思想が私の心にわきおこる、
 夕日に懸けられた
 あの赤い星の盾を
 遠くに私が眺める時に。
 ああ、力の星よ! 私は見る、君が立って
 私の苦痛をみてほほえんでいるのを。
 君が鎖甲をした手でさしまねくと、
 私はふたたび強くなるのだ。

 私の胸のうちにある光とては、
 ただ冷たい、星の光だけだ、
 私は最初の夜番を
 赤い惑星の火星(マルス)に当てる。


 不屈の意志の星、
 かれは私の胸の中に昇る、
 穏やかに、決然と、そして静々と、
 そして平然と、落ち着いて。


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