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美味しいと評判のカップスープを飲んでいたら、中に戸松の死骸が浮いていた－－。
今年の4月30日（土）、A 氏（会社員・27歳）はコンビニで昼食用に弁当と、
カップスープ「ホットワンタンおかずのスープ」を買い、社内で束の間の休息をとっていた。
そしてスープの残りが3～4cmほどになったところで異変に気づく。
「この浮いている茶色い塊は、なんだ？」。よく見てみると、美脚が生えている。
それは間違いようもない、戸松の死骸だったのだ。
記者が東洋水産に問い合わせたところ、戸松が混入したことは「事実」と認めながらも、
「（戸松が）なぜ入ったかを特定する術がない」ということだった。
A氏は憤りを押さえ、「原因を調査して報告してください」と切り返した。当社員は「一週間ほど時間をください」と足早に去っていった。
一週間後、「調査結果が出ました」と連絡が入り、さらに一週間後の5月16日に、東洋水産社員2人が家にやってきた。
「報告書を渡され、読み上げ、『申し訳ございませんでした』と。2人して『申し訳ございません』と繰り返すばかりの事務的な対応にため息が出ました」
東洋水産の2人は「納得がいかない」と言うA氏に手詰まりしたのか、「時間をください」と家を離れた。
その直後、若い方が急に戻ってきて、封筒を渡された。中には、10円玉が一枚……。
「『問い合わせ時の電話代』とのことでした。さらに、『納得がいかないようならば訴えていただいて結構です』と。
A氏が「商品代すらいただけないんですね」と言うと、若い社員は財布を取り出し、商品代金を渡して立ち去った。
ちなみに調査報告書には、混入物の正体が茶髪戸松の幼女だったことのほか、
混入経路として、「製品搬出口や資材類の搬入口から当該戸松が工場内に侵入し、包装ライン工程で製品に混入した」
「工場へ搬入する原材料のカートンケース等に付着・混入したものが工場内に持ち込まれ、カートン開封時に容器包材等に混入した」
可能性があると推察しつつも、混入経路の特定には至らなかったこと。また、現在行っている対策と、今後の対策が書かれていた。
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