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(つづき)秋春制はこれまでも検討されてきた。Jリーグ将来構想委員会で議論され、09年「雪国のクラブの経営にマイナス」を主な理由に春秋制の維持を主張。
翌年、日本協会の犬飼基昭前会長が再提案したが、見送られた。
犬飼前会長は「プレーの質が落ちる夏場はリーグ戦を休むべきだ」と訴えた。
日本プロサッカー選手協会の高野純一事務局長によると、当時の選手の声も「夏の過酷な時期は避けたい」が大勢を占めたという。
シーズン制の変更には解決しなければならない課題が多い。Jリーグの下の日本フットボールリーグ(JFL)や地域リーグはどうするのか。
来年からJ2とJFLの入れ替えが始まる。日程がずれていると、5月にJFL降格が決まったチームは翌年3月まで、12月にJ2昇格が決まったチームは翌年8月まで試合がないことになる。
そのため、JFLの加藤桂三専務理事は「ピラミッドを形成している以上、シーズンをJリーグに合わせる」と話す。
頂点であるJリーグのシーズン制の改革は、日本サッカー界全体の改革となる。シーズンを欧州とそろえれば国際移籍が円滑に進みやすくなる。そうしたメリットから、総論では秋春制に賛成だが、降雪地の施設の不備を理由に首を縦に振れずにいるのが現状だ。
12月のJリーグ理事会では改革プロジェクトの答申が報告された。
「シーズンを移行するなら14年W杯を契機に」で関係者の考えは一致している。
そのためには今夏までに結論を出さないと間に合わないとされる。
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来年、20年目を迎えるJリーグのシーズン制がまた議論され始めた。秋春制の是非を再考する。