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爆弾低気圧:大気境界下がり渦発生…台風そっくりの構造に
毎日新聞 2012年04月06日 21時18分(最終更新 04月06日 22時53分)
爆弾低気圧が発達したメカニズム
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全国に暴風雨をもたらした「爆弾低気圧」の成因について、気象庁気象研究所は6日、対流圏とより上部の成層圏の境目(対流圏界面)がくぼみ、
その境目に沿い気流が上昇したことで、きれいな渦を巻く台風に似た構造になったとする分析結果を公表した。【池田知広】
一般的に気象の変化が起こるのは対流圏までで、対流圏界面はいわば気象現象の「天井」となる。気象研によると、地球規模の大気の蛇行に伴い、
対流圏界面が通常の高度1万メートル付近から5500メートル付近まで下降。これが低気圧の西側に位置したため、くぼみの下部から界面に沿って気流が上昇する形となった。
また対流圏界面が降下した影響で、気圧の谷が日本海上でも列島の近くに入り込み、東シナ海の暖かく湿った空気(暖湿流)が対馬海峡を通って気圧の谷へ流入。
暖湿流の水蒸気が上昇して凝結する際に放出された熱で、低気圧付近の上昇気流が一層強められた。