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覚せい剤押収量、過去１０年で最多 県警
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2007/02/27
兵庫県警が昨年一年間で押収した覚せい剤は約六・二キロで、前年の百二十八グラムから激増し、
過去十年間で最多となったことがこのほど、県警薬物銃器対策課のまとめで分かった。
姫路・飾磨港で中国船などから約六キロを押収した密輸事件があったためで、5キロを上回ったのは
116キロを押収した一九九五年以来、11年ぶり。
覚せい剤に絡む検挙者は減少傾向にあり、昨年は四百八十九人で前年より百六人減った。
特に昨年は北朝鮮からの密輸ルートが摘発され、国内に出回る覚せい剤の総量が減少したことも背景にあるとみられる。
覚せい剤の価格は高騰しており、警察庁の調べで、昨年末の末端価格は一グラム当たり平均十五万-二十万円で、
昨年春の四倍に。一方、九八年ごろから安価なこともあって使用、売買が広がっているとされる合成麻薬ＭＤＭＡについて、
県警は昨年、千九百三十錠を押収、前年の三十七錠から激増した。
また、拳銃は十八丁を押収。発砲事件は一件のみで、組織的な隠匿も巧妙化しているといい、前年を十二丁下回った。
同課は「薬物事件の検挙者は暴力団員が半数を超えており、資金源としているのは明らか。
拳銃摘発とともに組織犯罪の取り締まりを強化する」としている。