戦国ちょっと悪い話33at SENGOKU
戦国ちょっと悪い話33 - 暇つぶし2ch384:人間七七四年
12/09/08 23:16:42.97 pVJsbKH6

玉虫忠兵衛とは甲斐の城意庵の弟で、武田信玄、上杉謙信に歴事し、
後には徳川家に仕えた。

小牧長久手の役に従軍した時、徳川家康は忠兵衛に向かって
「今少し見合わせて槍を入れて見せよう。よく見ておけ」と言い、
程なくして勝利を収めた。

後に忠兵衛が人に語ったところには、

「我が君の御軍略は甲斐や越後には劣っておられるが、
御勇気の凛然たるところは遥かに優っておられる。末頼もしきことだ」
ということだった。

また、ある時に家康が言うには、
「忠兵衛はたわけた男だが、軍陣においては眼が八つづつあるような者だ」
とのことだった。

忠兵衛は後には松平忠輝に仕え、大坂夏の陣では軍監を務めた。
しかし、指揮の悪さが家康を怒らせ、追放されることになった。

この時、家康は「玉虫ではない、逃虫じゃ!」と言ったとされる。

―『徳川実紀(武功雑記、古士談話、大坂覚書)』


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