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奴倭負健一郎氏の優雅な生活
おもしろくない、何をしてもおもしろくない。六十三歳の奴倭負、年のせいだろうか?
図書館のお姐ちゃんに聞いてみよう、「おもしろいかい?」「ええ、まあ」おもしろくない、無気力である。
このおもしろくない日、奴倭負は実家の金でスタンプラリーの原稿を書く約束をしてしまった。
でも何を書こう猫警は、私達の恋愛を小説にしたらと言うが、そうだ俺みたいな平凡なスタンプラリーマン、
才能のない奴だらしのない奴が、無意味に生きていると言う事、大変な事じゃないか、それを書こう。
「奴倭負は現在、一人で三田ハイツに住んでいる。彼は自分の部屋の洗濯機置き場が、他の部屋のより
広い事を発見して、大いに満足している。奴倭負とU子は昭和五十四年に結婚した。奴倭負の給料が十二万円、
U子のが六万円、二人共結婚でもしなければ生きて行けなかったのだ。奴倭負はお湯割三百円ワインを飲んでは、
人にカラむようになった。その十年後、U子と発作的に離婚したり、チンポコが乾かなくなったりしたが、それでも
どうにか生きて来た。
平成某年の大晦日、奴倭負の母が死んだ。何度かの成金と破産を経て、ぬけがらとなった父に絶望し、自分の
葬式の食事の心配までして死んだ母。奴倭負は泣いた。茶漬けの茶わんに歯をガチガチと当てて怒りと悲しみに
どうしようもなくて泣いた。父の借金をどうしよう。奴倭負のこれからの人生で逆転してやることが出来るだろうか。
奴倭負はそれでも何とかやって来た。そしてやって行くだろう。この生活を何にもこわさせやしない。」
題は「奴倭負健一郎氏の優雅な生活」である。彼のこの小説とも随筆ともつかぬものを掲示板でステマし続けている。
歩き方の板上でも奴倭負は人にカラむのであった。