13/03/15 10:20:28.79
ある講演会でそれは起こった。
ひとりの熱心なファンが握手を求めてきたのだ。もちろんみな優しく握手してくれるがそいつは違った。明らかに悪意のある力で握ってくる。
家族を守らないと!そう思った瞬間なにかが飛んだ。高校生の頃散々練習した拳を握りそいつの顔面に叩き込んだ。その瞬間理性と共に飛んだのは干からびた指であった。
頭に中で誰かが言う。
(こんなに心が痛いのに指が痛くないのはなぜ?)
うるさいよ!
また殴った。また指が飛んだ。
現場も知らないで!
また殴った。また指が飛んだ。
気がつくとそこにはさほど怪我をしていない男と、信用と指を失った僕がいた。