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全国的に山岳遭難が相次ぐなか、比良山系(高島市)と皆子山(大津・京都市境、971・5メートル)でも8月に、児童、
生徒を率いたパーティーの遭難事故があった。経過を検証すると、トラブル時の判断や事前準備に問題があり、
引率者の未熟さが共通する。本格的な秋山シーズンを迎え、山岳関係者はリーダー養成の対策に乗り出している。
■比良山系 生徒先行、別ルート容認
8月9日午前9時半、京田辺市の田辺高ワンダーフォーゲル部の生徒7人と顧問2人が、高島市の「八淵の滝コース」に入山した。
JR湖西線の比良駅に下山予定だった。途中で2年の女子生徒が行方不明になり、2日後に救出された。足に軽傷を負った。
田辺高によると、入山から2時間後、パーティーは急傾斜のため、はしごが続く渓流沿いの難所を過ぎた。通過に時間がかかり、
隊列が伸びて生徒が先行した。最後尾の顧問2人が追いかけたが、見当たらない。
顧問が大声で呼ぶと、予定とは違う登山道から返事があった。時間が押しており、顧問2人は「いずれ合流する道。
このまま進もう」と判断し、生徒と別のルートを登った。
合流点に着くと女子生徒1人がいない。顧問1人は捜索に向かった。もう1人の顧問と生徒6人は下山したが、
誰も電灯を持っておらず日没で動けなくなった。警察に助けを求め、救助された。ワンゲル部は毎年夏、日本アルプスでの合宿に向け、
ほぼ同じコースで訓練していた。顧問2人は学生時代に登山の経験があった。
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