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北ア南部の山岳診療所、松本市長が公的支援検討へ
09月11日(火)
松本市の菅谷昭市長は10日の市議会一般質問で、北アルプス南部にある同市の山岳診療所に公的支援を検討する
考えを示した。中高年登山者や遭難事故の増加などで医師の負担感が増す半面、ボランティアによる運営で
医師確保などに悩む診療所もあり、山岳観光地の「岳都松本」として支えたいという。
松本市が撮影地になって放映中の北アルプスの山岳診療所を舞台にしたテレビドラマのエキストラを体験し、
山岳診療所の実情に関心を抱いたという男性市議が質問。医師でもある菅谷市長は答弁で、
「山岳診療所の役割は極めて重要。山を愛する人の善意と献身的な努力、使命感のみで運営されているといっても
過言ではない」とし、公的支援に前向きな認識を示した。具体的には、1診療所当たり年15万円を支援する
岐阜県高山市の例などを参考に、山岳診療所がある県内の他自治体にも協力を呼び掛け国や県にも支援の
必要性を訴えるという。
2011年度に計約千人を診療した同市の山岳診療所8カ所のうち、上高地、西穂高岳を除く6診療所は山岳部や
OB会の有志によるボランティア運営。保険診療している上高地以外、診療費は無料または2千円ほどで、
赤字で同窓生の寄付で賄う診療所もある。休日を利用し、交通費は自腹で診療所に来る医師や看護師も少なくないという。
市商工観光部は、山岳でも安易に受診できる―という登山者意識の変化もあり、山岳医療現場が人手不足傾向に
あると指摘。槍ケ岳山荘を経営する穂苅康治さん(63)は「最近の診療所は、けがだけでなく病気や低体温症への
対応も求められる。医師や看護師が来やすい支援の動きになるとありがたい」と期待した。
信濃毎日新聞[信毎web] 北ア南部の山岳診療所、松本市長が公的支援検討へ
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