12/01/02 23:17:46.02 8cPse2Iu0 BE:2403197699-PLT(12001) ポイント特典
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CGは日本の技術でもそこそこ見られるようになりました。五十六の乗った一式陸攻がブーゲンビル上空で
P-38ライトニングに撃墜されるシーンもそこそこ圧巻です。昔の戦争映画といえば、米練習機のT6テキサンを零戦に見立てて、あとは特撮だったのですから大きな進化かもしれません。
でも、哀しいかな、たとえば往年の佐藤允が唇をへの字に曲げて零戦に乗り込むシーンを凌駕しているかといえば、迫力も何も勝ってはいません。
ちなみにこの映画、軍人はおろか外交官、民間人に至るまでアメリカ人はひとりも出てきません。
日本はどこの国と戦ったのだろうか。いったいどこで日本はまちがったのだろうか。最後まで答えは示されません。
思考停止から観客に委ねる、日本映画のいちばん悪いパターンを踏襲してます。
五十六は映画そのものの文脈で徐々に神格化され、死を迎えます。たとえ五十六を神格化するにしてももっともっと心打つ描き方があっただろうにと、至極残念な思いが残りました。