11/12/21 19:47:30.76 ohX+CBVu0
春、北海道の経済はとても厳しい。高校卒業したての女の子に仕事なんてなかった。
そんなある日、札幌で1人の男性と出会った。「焦っている」感じの人。
その人から聞いた話はAV女優への誘いだった。
普通の18歳の女の子なら絶対について行かない話。
しかし、みさは、違った。
「チャンスだ!」
声を掛けられ、嬉しく思った。
有名になりたい。
ウィキペディアに名前が載る様な人物になりたい。
将来は、深夜番組で活躍するようなタレントにもなりたい…と。
話を聞いた直後、その日に札幌を出発。飛行機で東京へ。声を掛けられる前に買い物した“ショップのバッグ”だけで東京へ。母親には東京に着いてから…
「東京の桜はキレイだよ」
とメールして事実を知らせた。
たとえ、「描いた夢や希望」を思い続けていたとしても、たどり着けるのは、一握りの人なのかも知れない。
ただ、みさの目は、輝いている。ダイヤモンドの輝きよりも。