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風を切れ：青森山田の都大路／上・男子 ボクシングで精神力、ユニークな練習 ／青森
男子第６２回、女子第２３回全国高校駅伝競走大会（毎日新聞社など主催）が２５日、京都・都大路を舞台に行われる。
県代表の青森山田は男子が１７年連続１８回目、女子は１９年連続１９回目の出場を決めた。
激戦を勝ち抜いた全国の強豪を相手に、県内で無敵を誇る同校がその力をどこまで見せつけられるかが注目だ。【宮城裕也】
◇上位入賞へ手応え
午前５時。真っ暗な青い森セントラルパーク（青森市）に元気の良いあいさつの声が響く。
男子陸上部は毎朝約４０分、ランニングで汗を流す。散歩する人や市民ランナーとすれ違うたび必ず
「おはようございます」と声に出し、走っている時以外は立ち止まり、脱帽してお辞儀する。
ランニング中も、ゴミを見つけると、拾って持ち帰る。「地元の声援が走っている時の底力となる。
感謝の気持ちを表したい」と二階堂勉監督（６６）。「今日も頑張ってるね」という市民の声援が、
チームを成長させてきた。
縄跳びにマット運動、ボクシング……と、男子の練習メニューはユニークで多彩だ。
夏は市内の合浦公園海水浴場で走り込んだ。足を取られる砂浜を踏みしめて走り、尻まわりの筋肉を強化した。
いろいろな運動を取り込むことで、気分転換を図りつつ体幹を中心に鍛え込むのが狙いだ。二階堂監督は
「今までいろいろ試してきた。良いものはどんどん取り入れるのが山田流」と話す。
特に、精神面の強化に効果を発揮しているのが、ボクシングのスパーリングだ。本気で殴り合うことで闘争心が燃え立つ。
田中槙一選手（３年）は「並走されても、絶対負けないぞという気持ちが芽生えた」と言う。抜かれても抜き返す意地。
この練習を初めて取り入れた０５年には、全国大会のタイムを前年より２分縮め、順位は３３位から７位になった。
さらに０９年には全国３位と、県勢初のメダルをもぎ取った。
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