11/12/14 11:21:04.41 +xRBsRKx0 BE:541709142-PLT(18464) ポイント特典
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宅間の父親は、大阪府警捜査2課担当だった私と一緒に兵庫県伊丹市内の宅間の
実家を訪れた捜査4課担当の鈴木哲也(現豊岡支局長)の胸ぐらをつかみ、自宅に
連れ込もうとしていた。それを阻もうと玄関先でもみ合いになり、父親がそばにあった
金づちを私に向かって振り上げたのだ。
鈴木が割って入り、なんとか手を下ろさせたが、逃げ出すことは完全に不可能だった。
鈴木は顔を引きつらせながらも小さくうなずいて「大丈夫」というサインを送り、父親に
連れられ自宅の中に消えていった。
こうなったのには理由がある。2人は事件後、宅間の人物像や生い立ちを追いかける
「宅間班」で一緒に取材をしていたが、鈴木が父親から「絶対に書くなよ」と念押し
されていたエピソードを記事にしたからだ。
「もう忘れてるやろ」
事件から1年を迎え、宅間から父親に連絡はないか、被害者の遺族に何らかの接触
をしていないか、それを確かめようと、夜回り取材前に2人で訪問したのだが、その考えは甘過ぎた。
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ただ、父親は鈴木に「人に迷惑がかかるかもしれないから、絶対に記事にするな」と強く念押ししていた。
「書きましょう」。意を決して鈴木に進言した。宅間が池田小を襲撃した理由に直接
つながらないかもしれないが、家族しか分からないエピソードで宅間の内面に迫れるのでは
ないか。父親を裏切っても記事にする意義はある…。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)