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NPO 大分で自死遺族パネル展
2011年12月10日
「現状に耐えられなくなった」「怒られるのも言い訳するのも疲れました」―。働き盛りで過労やうつとなり、
自ら命を絶った人たちの生前の写真や遺書、遺族の言葉などを集めたパネル展「私の中で今、生きているあなた」が9日、大分市のiichiko総合文化センターで始まった。
営業マンやフリーター、看護師、医師、教師や市職員、運転手ら全国各地の50人の無念さや家族の悲しみが静かに紹介されている。
会場には、自ら死を選んだ人たちの子供時代や仕事中の様子、にっこり笑った記念写真などが並ぶ。
46歳だった設計技師の男性は、家族あての遺書に「恨むなら俺と会社を恨めよ。勝手なお父さんで申し訳ない」。19歳で亡くなった男性は「世間が気になって歩いていてもとても怖い」と書き残していた。
「なぜもっと優しくできなかったか」「仕事より命が大切だともっと言えばよかった」という遺族の言葉が、深い悲しみと悔しさを伝える。
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