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先月、埼玉県三郷市で中学3年の女子生徒（15）が刃物で切りつけられて重傷を負った事件で、
警察は5日夜、市内に住む16歳の男子高校生を殺人未遂の疑いで逮捕しました。男子高校生は先週、
千葉県松戸市で女の子が襲われた事件についても関与をほのめかしているということです。
（社会部・原田悠生記者報告）
男子高校生は逮捕の際も抵抗する様子はなく、取り調べにも素直に応じているということです。
通信制の学校に通う2年生の男子高校生は、先月18日、帰宅途中の中学3年の女子生徒の首を
包丁のようなもので刺し、殺害しようとした疑いなどが持たれています。取り調べに対して「自転車で
後ろから近づき、声をかけずに無言で刺した」と話しているということです。
その後の捜査関係者への取材で、男子高校生が「女性を狙っていた」と供述していることが新たに
分かりました。また、普段は昼過ぎに学校から帰ってきていましたが、事件当日は学校を休んで
いたということです。
少年を知る人：「『こんにちは』って言えば返すし 、頭下げるし、おとなしいと思ったんだけど」
警察は、男子高校生の自宅から犯行に使われたとみられる包丁を押収していて、裏づけを
急いでいます。
（Q．なぜ、この男子高校生が捜査線上に浮かんだのか）
警察は、当初から土地勘のある人物の犯行とみて捜査を進めていましたが、そのなかで
「いつもナイフを持ち歩いている少年がいる」などの情報が寄せられたため、数日前から
男子高校生の行動確認を続けていました。ある捜査幹部は、「きのうも、持っていたナタを使って
犯行をさらにエスカレートさせようとしていた可能性が高い」と話しています。警察は、6日午後から
本格的な取り調べを始め、動機の解明を進めるとともに千葉県松戸市で起きた事件についても
関与を調べる方針です。
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