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ドコモ、来年夏にiPhone参入次世代高速通信規格「LTE」に対応
NTTドコモは米アップルの人気スマートフォン「iPhone」とタブレット端末「iPad」の次世代機を
日本国内で販売することで、アップルと基本合意した。ドコモはこの合意に基づき、まず来年
夏に高速通信規格「LTE」に対応したiPadを日本市場に投入し、秋までにLTE対応のiPhone
を発売する見通しだ。
国内の携帯電話会社ではソフトバンクモバイルが2008年に初めてiPhoneを発売し、今年
10月にはKDDI(au)も最新型「iPhone4S」の販売を始めた。ドコモの参入によって大手3社すべ
てがiPhoneを取り扱うことになり、携帯各社の競争の軸は端末から通信品質や料金面にシフ
トすることになりそうだ。
アップルの要求にドコモが応じた
複数の関係者によると、11月中旬にドコモの山田隆持社長と辻村清行副社長らが訪米し、
アップル本社でティム・クックCEO(最高経営責任者)らと会談。次世代iPhoneと次世代iPad
の販売で基本合意し、販売数量などの条件について本格的な交渉を開始した。
アップルはドコモにiPhoneやiPadの販売権を与える条件として、ドコモが昨年12月に商用化し
たLTEネットワーク(サービス名は「Xi(クロッシィ)」)に対応させることを要求し、ドコモがこれに
応じたもようだ。アップルがiPadとiPhoneにLTEの通信機能を搭載するのは、今回が初めて。
LTEは現行の第3世代携帯電話に比べ通信速度が5倍以上あり、インターネット上の動画コン
テンツなどをスムーズに閲覧できる。ドコモは昨年12月にパソコン向けのデータ通信カードでL
TEサービスを開始。今年11月24日には同社初のLTE対応スマートフォン「ギャラクシーSII LTE」
(韓国サムスン電子製)を発売している。
LTEは次世代の携帯電話技術の本命と目されており、国内外の携帯電話会社がそれぞれ導
入を急いでいる。国内ではKDDIやソフトバンクモバイルも導入計画を公表しているが、今回はラ
イバルに先駆けてLTEを商用化したドコモの取り組みがアップルに評価された形だ。
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