12/06/27 20:59:59.18
723 名前:名無し三等兵 [sage] 投稿日:2012/06/27(水) 19:02:59.61 ID:???
>>678
周辺諸国から見れば、中国は他国の領土領海を強欲に毟り取る事しか考えていない野盗国家そのものだけど、
当の人民からすれば、圧倒的な経済力と軍事力と国際的な発言権を有した超大国でありながら、周辺の弱小国に
対して無駄な譲歩ばかりしている(と見えてしまう)共産党の外交姿勢にかなり不満が蓄積しているそうで。
そうやって性急に外交的勝利ばかりを追い求め、外交を纏める上で不可欠な小さな譲歩すら許容しない人民の
慢心が中国外交の選択肢を狭めさせ、更に周辺諸国が中国に対して不信感を抱いてしまう悪循環な有様です。
あるいは最も反米親中的姿勢を明確にしていた鳩山政権が長期化していれば、中国としても対日外交を反日愛国を
軸にした歪な物からより前向きな物にシフトできていたかも知れません。
「中国を侵略した日帝を打倒した共産党は偉い」という肝の部分は残しつつも、「いつまでも過去に縛られ今の日本人を
憎み続けるのは良くない」「既に今の日本は残虐な軍国主義国家ではなくなった」「共通の敵米帝と共に立ち向かおう!」
なんて具合に論調を変えさせ、こちらから歩み寄りを見せつつ日本経済の中国依存を深めさせていれば、日本を
「打倒すべき絶対悪」ではなく「共存可能なアジアの友邦国家」という形にパラダイムシフト出来ていたかもしれません。
日米同盟から日本を脱落させ、逆にアメリカに対する防壁として日本列島線を組み込む事の軍事的意義は極めて大きく、
日本の経済力や軍事力もそっくり利用できる形になるので、徒に反日に拘泥し続けるよりは遥かに大きな物が得られます。
しかしその構想も肝心の鳩山が中国側の想像を絶する無能というか狂人そのものであった為に1年少々の短期政権で
終わった事で崩壊し、更に尖閣沖衝突事件で日中関係は修復のしようが無いほど破壊され、トドメに対中強硬姿勢を取る
野田政権が成立した事で、日米分断どころか逆に日米豪印を軸とした海洋国家群の軍事同盟を強化する事になりました。