11/12/23 01:06:54.64
そう言えば拒むと穿けるのが制服のしか無くなっちゃうから
というか聞く耳を持たない親で諦めてずうっと我慢してたなぁ
制服のままでいる訳にもいかないから
箪笥の小さな引き出しに入ったのを取り出し
制服をハンガーに掛けて寒い中を長ズボンと惜別
どんなに寒くても外で遊んで来なさいと言われ
ジャンパーを羽織って逃げる様に近所の駐車場に向かい
壁当ての独りキャッチボールを日が暮れるまでやってた
近所のオヤジに元気良いなとか言われたけどちっとも元気ねえって
インドアそのものの遊びであるCD-ROM2とか買ってくれるのに
それで遊んでると子供らしくないと不機嫌とか意味分からん
外で遊ばなくなるからと暖房の類は親の部屋だけとか意味分からん
年賀状を準備する時期だというのに半ズボンを買って来るとか意味分からん
吃音に悩まされ内向的だったその少年は
大好きだったYSⅠⅡの話をクラスメイトがしていてもそれに加わる事も無く
友人を作るのに消極的だった
自然その少年に興味を抱く者も無く極限られた交友があるだけだった
大人しく運の悪い相手から苛めの対象になってしまうかもしれないという
その少年と似たタイプのA君と遊ぶのを好み
彼の家に持って行ったゲームで半ズボンの太股を炬燵に入れて
休日を過ごす事も幾度かあった
制服の後の少年を知る者はA君がいるだけだった