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旦那と私の日常の会話まんまで、寒気がした…
誤認逮捕
p74~
これで結審である。判決公判を待つばかり。しかし、判決公判直前のことである。
男性の養父が拘置所に面会に行き、「本当にやったのか」と強い調子で確認したところ、
男性は突然、「俺、やってねぇ!」と犯行を否認し始めたのだ。
12月24日に開かれた第3回公判。弁護人からの要請により、
判決の言い渡しは延期され、被告人に陳述の機会が与えられる。
男性は、「俺、やってねぇーんだ」と発言し、はじめて法廷の場において無罪を主張した。
さらに、年が明けて2005年1月11日、被告人に対する尋問が行われる。
弁護人と男性との遣り取りは、次のようなものだった。
「裁判が始まる前、私に『やってない』って言ってないよね」
「うん」
「なんで言わなかったの」「忘れてた」
「忘れてたっていうのは、何を忘れてたの」
「言うのを忘れてた」「そういうの忘れてたってこと、よくあるの」
「うん」「ここにいる裁判官に『間違いないですか』って言われて、『はい』って言ったんだよね。覚えてる」
「うん」「なんで間違えて『はい』って言ったの」
「考えつかなかったんだよね」ここで裁判官が割り込む。
「じゃー今度は、『やってねぇ』って考えついたんですか」
「なんだか頭のほうで考えてたのが、『俺、やってねぇ』っていうのを考えついたんだ」
「考えついたのは、いつですか」「うーん」
再び弁護人の質問に戻る。
「『やってる』って言った時と『やってない』って言った時では、何が違うかわかる」「分かんねぇーんだよ」
こうした遣り取りが続き、第4回公判は終了する。
ところが、それから六日後、事態が一変する出来事が起きた。
真犯人が逮捕されたのだ。