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もとより日米経済戦争でCIAが果たした役割は大きなものがありました。彼らは大蔵省や
通産省や農林省など日本の主要な経済省庁にエージェントを送り込み、盗聴などは
日常茶飯事で、省庁間のライバル意識や対立を利用しながらあらゆる情報の収集に
あたりました。しかし、個々の盗聴などはまだ序の口です。アメリカは日本のすべての通信を
傍受できるシステムを、すでに90年代に構築しているのです。
そのシステムは青森県の三沢基地にあります。三沢基地には航空自衛隊とアメリカ空軍の
戦闘部隊のF16が配備されていて、これは主としてロシアや北朝鮮への備えですが、
イラク戦争のときはここからバグダッドに出撃しています。その三沢基地の海側に巨大な
パラボラアンテナがいくつも建っている。冷戦時代はこれらのアンテナがソ連や北朝鮮など
極東地域の軍事情報をキャッチする役割を担っていました。ところが奇妙なことに、冷戦が
終った後、新たなパラボラアンテナが4つか5つ新設されたのです。しかもそれらはすべて
巨大なドームのなかに収まっている。なぜドームに収まっているかというと、アンテナが
どこに向けられているかを隠すためです。