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新潮の冒頭、マサコにはアントワーヌ・サン=テグジュペリの『夜間飛行』に
アンドレ・ジッドが寄せた序文の一部を捧げると書かれていた。
かなり腹を据えて書いているね。マサコが公務をしないのは、ご病気のためでも宮中イジメのせいでもなんでもなく、
ただ義務から逃れ、空虚な享楽生活を送っているって断じている訳だから。ガンバレ!
「わたしは作者にたいして、わたしにとってかなりの心理学的重要性を有するつぎの逆説的真理を明らかにしてくれたことをとくに感謝している。
それは、人間の幸福は自由のなかにではなく、義務の受諾のなかにあるということだ。
この書物の登場人物のひとりひとりは、おのれがなすべきこと、
その危険な任務に、情熱的かつ全面的に身を捧げ、
それを遂行したあとにはじめて、幸福の安らぎを見出す……」(アンドレ・ジッド 序文より)
後半部分は、まるで紀子妃殿下のことのよう。