12/11/24 21:29:45.77 h9+AX8L+0
続き 2/2
さて。
今日聞いた講座は「頭人(トウニン)」制(または頭屋(トウヤ)制)という、
日本の祭りで一番古いと言われる形式についてでした。
色々教わりましたがものすごくはしょって言うと、祭りの主役である「頭人」の役割は、
「一定期間精進潔斎した者が祭りが終わるまで正座して待つ」(その成功を祈りつつ)。
講義に出てきた例(青柴垣神事)では、頭人は1年前から毎朝海に入って潔斎し、食事も家族と別れて精進。
でも祭りの当日することは、朝から聖所に6時間正座して待つだけ。
(宮司や禰宜、氏子らが祭りを行っている間。「成功を祈りつつ」と言っても具体的にすることはなく、
本当にただ正座して待つだけ。(その「形式」に意味がある)
新嘗祭で陛下が2時間正座しないといけないのは、まさにこの「頭人制」の意味があったわけですよ。
先生も「天皇陛下は祭祀の主役ですから、まさに頭人的役割なわけです」と仰ってました。
もちろんその祭りによって時間も内容も(陛下や皇太子は途中で拝礼の行為がある)違うけど、
主役が祭祀の最初から最後まで正座して控えている、という行為そのものが大事なわけですよ。
(正座はもともと神事の時だけの特別な座り方だった。日本ではそれを普段の生活でも礼儀正しい座り方として取り入れたから
「どうぞお楽になさって」とか言うけど、本来の神事の時は「足を崩す」とかありえない。崩してしまったら神事ではなくなるから。
正座オンリー)
それなのにナルさんは、陛下が欠席だからこそ跡継ぎの自分が代理として、次代を担う者として
2時間正座しなくちゃいけない時に、健康体のくせに短縮形で済ませてしまった。
たぶんナルさんは自分の代になったら拝礼の時だけ出てきて30分ちゃっちゃと作業して、
あとは掌典にヨロシクして退出する気満々なのだと思われても仕方が無いわけですよ。
陛下はこの「正座2時間」というのをとても大切に思し召して、新嘗祭が近づくと正座の練習までなさるのは
皆様ご承知の通り。でも次代のはずのナルさんは全くその思いを継承していない。
これって「重大な事故」なんじゃないでしょうか？