12/11/19 11:17:37.48 GJbDAWH+0
一輪の花
一方は畑で、他方は傾斜していて泥が深い。道は悪い。
その畑を通っていたのだが、きれいな花が一輪泥の上に
美しい顔を見せていた。
尖兵の将校がその花をよけて横の泥深い処を迂回して
歩いていた。
花の上を踏んで歩く方が泥も少なく近道でもあるのだが
花をふみくだくに忍びなかったのだ。
次を歩いている男もそれにならって花をよけて通った。
次々に兵隊はわざわざ泥の道を遠廻りして歩いた。
部隊が通りすぎた後にはきれいな花が泥の上に浮かんで
ほのぼのとした美しさを見せていた。
行軍に疲れた時、実際ぬかるみ道は倍疲れる。
そんな時にさえも、たった一輪の花も踏まずに通って行った
兵隊の心情が嬉しいのだ。
陸軍中尉 加藤出雲 29歳
昭和15年10月17日 中支・安微省獅子嶺にて戦死
(最後の手紙の一節より)
この感性とか優しさとかが、日本人の心の核にあるものです。
特亜の連中になんか絶対に理解できまい。