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２人目は尼崎の女性…美代子被告の兄の交際相手
兵庫県尼崎市の死体遺棄事件で、尼崎東署捜査本部は１９日、住宅床下から見つかった３遺体のうち２人目は
同市の無職安藤みつゑさん（７１）と確認した。別のドラム缶コンクリート詰め事件で起訴された角田美代子被告（６４）
の兄の交際相手で、美代子被告が居住していたマンションの連帯債務者。白骨化し、死後数年が経過していた。
１８日に身元が確認された高松市の谷本隆さん（６８）の遺体には、頭や脚などに殴打されたとみられるあざや
内出血のような痕が複数あった。致命傷とはみられず、捜査本部は暴行を受けて衰弱死した可能性もあるとみて調べる。
谷本さんについては、弟が２００２年８月、自宅近くの約２００平方メートルを月約３万円で借り、保険代理店の事務所を経営。
その後、弟宅に美代子被告らが居座って金の要求などを始めた。
０３年に谷本さんや弟の娘（２９）が行方不明になるなど離散に追い込まれると、事務所敷地の借り主の名義を０４年末までに変更。
美代子被告のいとこ李正則受刑者（３８）＝実刑判決＝が今年３月前後まで、土地代などを支払い続けていた。弟のもう１人の
娘である角田瑠衣被告（２７）＝窃盗罪で起訴＝は０７年に美代子被告の息子と結婚した。
谷本さんや安藤さんらの遺体が見つかった住宅でも、住んでいた女性（８７）が行方不明になるなど家族が離散。空き家になった後も、
美代子被告の関係者が土地代を支払っていた。
捜査本部は、状況が酷似しており、事件の発覚を隠蔽する狙いだった可能性もあるとみて、関連を調べる。
美代子被告の周辺では、８人が行方不明や死亡。捜査関係者によると、美代子被告の義理の妹である角田三枝子被告（５９）の
夫の母親も含まれる。三枝子被告の夫は０５年、三枝子被告らと沖縄を観光旅行中に崖から転落死し、三枝子被告が約１千万円の保険金を受け取った。