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日本人女子学生殺害、過去のずさん捜査が招いた
ルーマニア・ブカレスト近郊で8月、東京都の女子学生、益野友利香さん(20)が殺害された事件に関連して
同国検事総局は7日、容疑者による過去の犯罪の捜査で手抜かりがあったことを認め、
地方検事2人を職務怠慢で懲戒処分にした。
捜査が適切に行われていれば、悲劇は防げた可能性がある。
検事総局は、ブラド・ニコラエ容疑者(26)が2010年5月以後、
益野さん殺害以前に、女性に対する殺害を含む暴行強盗事件を6件起こしたと見ている。
ブラド容疑者はすべての事件で捜査対象となったが、立件されなかった。
現場で採取されたDNAの鑑定が予算不足を理由に
一度も実施されないなど、証拠調べがずさんだったためだ。
「あのとき捕まえていれば、彼女(益野さん)は死ななかったのよ」
ブカレスト北方バロテスチ市の主婦ミトラエ・ミオアラさん(64)は捜査当局への不信感をあらわにした。
ミトラエさんは今年4月下旬、未明にブラド容疑者に自宅に侵入された。
「飼い犬が騒いだので、頭を殴られ、携帯電話を奪われただけで済んだ」という。
所轄の警察は、ミトラエさんや目撃者の証言、
街頭の防犯カメラの映像などからブラド容疑者の犯行と断定した。
だが、地方検察の担当検事は「証拠不十分」として逮捕請求を却下した。
懲戒処分を受けた担当検事は仕事を増やしたくないなどの理由で職務を怠った疑いがあるという。
他の欧州諸国同様ルーマニアで実施されている緊縮政策が影響している可能性もある。
(2012年9月10日09時23分 読売新聞)