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南あわじ市の三原公民館で８月２６日にあった人権サマーフェスティバル。同市国際交流協会は
韓国の伝統料理を出して交流を図った。
チヂミは会員の斉藤京子さん（５６）が他のメンバーに手伝ってもらって作った。
斉藤さんは元韓国人。ソウルの合弁電子部品会社で働いていた日本人の斉藤文也さん（６１）と
知り合って結婚、３７年前、日本に来た。
３６歳を頭に、３人の息子を育てた。夫は勤めていた会社が倒産、８年前、「イングランドの丘」の
前にあるファミリーマートの店長になった。斉藤さんはマネジャーとして奔走する日々だ。
「この仕事は奥が深い。２４時間、気が離れない」。よどみない日本語で語る。
店をオープン後、空いているスペースを利用して、休憩コーナーを作った。「お客さまのため。
本部に無理お願いして」。土日は弁当を食べる人ら３０人ほどで満杯だ。
夜間は空いているこのコーナーを活用。店のオープン翌年から、「コリアンセミナー」と銘打って
週２回、韓国語を教えている。
「３０年以上、日本人に教えてもらうばかり。今度はお返ししようと思いました」
授業料はもらわない。生徒は高校生から、８０歳近い人まで。主婦が多い。
韓国ドラマ、人気歌手など、韓流ブーム。それに、「もっと韓国を知りたい」と言う人たちが熱心に
取り組んでいる。
「みんな韓国が好きです。韓国ドラマに昔、日本にあった良さ、日本と共通するものを感じている
のではないでしょうか」
生徒を連れて、母国に行くこともある。旅行社がＰＲしない小さな村も訪ねる。日本人は興味津々だ。
店ではチヂミ粉、ユズ茶、オッスス茶（トウモロコシ茶）、ラーメンなどを並べた韓国コーナーも
設けている。
いつも、笑顔を絶やさず応対、レジでお客さんと韓国ドラマの話もする。
生まれた国も、第２のふるさとの日本も大事。サッカーの試合では「どっちも勝ってほしい」。
ロンドン五輪では「どちらも同じだけ金を取ってほしい」と願った。
ソース：朝日新聞（マイタウン＞兵庫）
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