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北方領土:韓国企業が工事開始…択捉島の岸壁建設
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毎日新聞 2012年05月29日 20時04分(最終更新 05月29日 20時11分)
【モスクワ大前仁】ロシア通信によると、韓国の建設企業が29日までに
北方領土(ロシア名・南クリル諸島)の択捉島で岸壁建設工事を始めた。
「クリル諸島社会経済発展計画(07?15年)」の関係者が明らかにした。
ロシア以外の外国企業が北方領土の開発事業に参加するのは初めて。
日本政府は、ロシアの法律に基づく外国企業の事業参加は、
ロシアの主権を認めることになるとして反対してきた。
工事は現地にあるロシアの水産会社「ギドロストロイ」が主導。
択捉島中部クリリスク(日本名・紗那)近郊にあるキタボエに
総額14億ルーブル(約34億円)を投じ、ふ頭や桟橋を建設する。
年内の完成を目指す。
下請け企業となる韓国の「クンド建設」が今月20日ごろに技術者や
労働者を現地入りさせ、建築資材や機械を搬入していたという。