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「イエスの方舟」千石剛賢とまさ子
2007年11月17日
クラブ「シオンの娘」が福岡市の中洲で開店してから、四半世紀が過ぎた。密集した雑居ビルの
送風口から吐き出される臭気が、欲望のため息のようによどんだ歓楽街の片隅に埋没してしまい
そうな店構えだが、そこが「イエスの方舟(はこぶね)」の店だと知る常連客をいまだにひきつけて
やまないようだ。
千石剛賢(せんごく・たけよし)に率いられたキリスト教信仰集団の「イエスの方舟」は
70年代後半まで、東京で26人の会員がつましく共同生活しながら聖書研究に没頭していた。
ところが、悲嘆にくれた母親の手記が「方舟」を不穏なスキャンダルの渦中に投げこんだのだった。
79年の暮れ、「千石イエスよ、わが娘を返せ」と題して「婦人公論」に掲載されたその手記は、
こつぜんと失踪(しっそう)した娘が「方舟」に監禁されており、その非道を糾弾された「方舟」は、
かどわかした娘たちを道連れにして全国を逃亡している、と訴えかけていた。
これが発端となり、消息をかき消していた「方舟」を、淫(みだ)らなハーレムや邪教集団などと
非難するマスメディアのバッシング禍が襲った。災厄から逃れるように、「方舟」は福岡にたどり
着くまでの2年余り、転々と流浪していたが、結局、「サンデー毎日」のスクープでついに真相が
語られ、集団妄想と化した誤解が解けたのだった。
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