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韓国、ツイッターで北をからかった若者起訴 保安法違反で
2012.07.04 Wed posted at: 13:15 JST
ソウル（ＣＮＮ） インターネットのミニブログ、ツイッターで北朝鮮当局のツイートをリツイート（再配信）し、
自身の写真の背景に北朝鮮国旗を入れて公開するなどした韓国人の若者を、韓国当局が４日までに
国家保安法（ＮＳＬ）違反で起訴した。人権団体などから、言論統制だと批判する声が上がっている。
起訴されたのは、写真家のパク・ジョングンさん（２３）。北朝鮮当局の公式アカウントに掲載される
韓国批判などのツイートを読み、「あまりに厳しく、古臭い言葉がこっけいに思えたのでリツイートした」という。
パクさんはさらに、ウィスキーの瓶を手にした自身の写真を撮り、北朝鮮の国旗が背景になるよう編集。
すると今度はパクさんのフォロワーらが北朝鮮の軍事ポスターに手を加え、兵士の笑顔をパクさんの
悲しそうな顔に、銃をウィスキー瓶にそれぞれ変えて公開した。
パクさんはすべて冗談のつもりだったと話すが、今年１月、北朝鮮の宣伝作戦に加担したとして
拘束された。２月にいったん保釈されたものの、今月半ばには裁判所に出廷する予定だ。
「正直なところ、北朝鮮で同じことをしたら厳しい処罰を受けるだろう。しかしここは韓国。
もともと政治宣伝の意図はなく遊びでやったことで、問題はないと思った」と、パクさんは主張する。
ＮＳＬは北朝鮮の宣伝に加担する行為やスパイ活動などを取り締まるための法律で、
１９７０～８０年代に当時の軍事政権が盛んに発動した。
さらに反体制派の取り締まりや言論統制にも利用されてきたと、人権団体は指摘する。