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愚連隊の加納貢氏について
加納さんは、アメリカ進駐軍に、「朝鮮進駐軍の征伐」を頼まれていた。
(前略)
こうした加納の存在は進駐軍にも聞こえていて、彼がGHQのジャック・Y・キャノン中佐
に「招待」されたのは昭和二十四年の梅雨のころだった。
加納がポケットに右手を突っ込んだままの二人の特務員に「付き添われ」て本郷ハウス
にいくと中佐が待っていて、「日本の共産化を防止するための我々の活動に、手を
貸していただきたい。そのかわり、われわれはあなたの郷土防衛活動を物理的・政治的に支援
する用意があります。」 そう要請した。
加納は言下にそれを蹴った。「残念だが、お門違いです。第一に、オレはマフィアの
ボスじゃないから、グループを率いてなにかしたりしない。第二に、自分のことは
自分でする主義だから、あなた方の手助けは要らない。第三に、オレたちはスパイじゃない
から工作活動には向いていない。とても引き受けられる話じゃありませんね。」
(以下省略)
(愚連隊伝説 (洋泉社) より)